この記事では、任意整理の流れ、費用の相場、そして弁護士や司法書士が任意整理の案件を断る可能性のあるシナリオや、債権者との信頼関係の重要性について簡潔に説明します。
任意整理を検討している方にとって、スムーズな債務整理に向けた実践的な情報を提供します。
任意整理を成功の秘訣と相場
任意整理を成功させるということは、債権者に立案した返済計画を了承してもらうことが大前提です。
そして最終的には了承した返済額の完済ができれば成功と言えるでしょう。
もちろん、任意整理を行う上での様々な諸条件をクリアできたなら一定の成功とも言えるかもしれません。例えば
- 過払い金の払い戻しができた。
- 支払い利率の見直しや軽減。
- 借金の減額に納得してもらえた。
その他にも何かしら借金の返済が行える条件が整理できたなら成功ですが、あくまでも完済出来て初めて成功と言えるのです。
しかしそもそも弁護士に任意整理の依頼を断られるケースもあります。
自己破産の場合の弁護士費用は、基本的には総額で40万円前後が相場です。
管財事件の場合は別途に費用がかかることもありますが、少額管財事件の場合など、通常の費用と大差ありません。
一方、任意整理の場合は、代理人により違いはありますが、
- 懸案に対しての着手金
- 基本報酬
- そして債権者との話し合いが成立すれば成功したとする成功報酬が必要になります。
任意整理の費用の相場
費用の相場は、着手金は1.5万円~2万万円、基本報酬が2~3万円、成功報酬が減額できた金額の0~10%くらいです。
成功報酬の発生しない弁護士事務所もあります
成功報酬は成功した場合のみ発生する費用です。即ち、失敗したら代理人の収入が減ってしまうので懸案によっては拒否される場合もあります。
例えば債務者が自己破産しか選択肢がないのに任意整理にこだわり、話し合いがが不成立になるような場合。
過払い金が発生しないような場合。利息制限法に基づいて過払い金額を算出し直し、そこからの報酬がない場合ですね。
また弁護士以外では司法書士の方に必然的に依頼することになりますが、司法書士の場合は1社あたり140万円を超える借金の任意整理を受けることができません。
当該弁護士事務所や司法書士事務所と債権者の間に過去にトラブルが合ったり、何らかの事情で任意整理自体を受け入れない債権者もあります。
このような場合はどうしようもありません
任意整理は債権者との話し合いで借金を減額してもらい、支払期日を延長してもらい返済する債務整理の方法です。
任意整理という債務整理の方法には最低限の信頼関係なくして成立しません。
例えば債務を一度も支払っていない。数回しか支払っていないなど誠意も見えず、例え減額や期間猶予を与えても返済されないと相手が判断すれば、任意整理の不成立になります。